日本の酒情報館/東京でお安く日本酒を試飲したくて霞ヶ関へ行ってきた。

食べ物

東京旅行に行ってきた。目黒寄生虫館にも森美術館にも行けて楽しかったけど、そういえば日本酒をあまり飲めなかったなーと頭をよぎる最終日。
旅行気分も相まって、お昼から飲もうと思う。背徳感はいい肴です。でもさすがに居酒屋はちょっとなぁ、と悩んでいたところに、いい情報が。
一杯100円のお安さでいろんなお酒を試飲できるステキな場所が霞ヶ関にあるらしい。というわけでいざ、中央省庁の街へ!

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日本の酒情報館

そのステキな場所の名前は「日本の酒情報館」。日本酒造虎ノ門ビル、という建物の一階に位置する。

表通りから見たら、ちょいと地味で一回気づかずに通り過ぎてしまった。一応杉玉がある。

本当は、裏路地側が正式な入り口らしい。それがこの写真。

こんな外観。裏路地に突然おしゃれな空間か現れてびっくり。奥にちゃんと杉玉がぶら下がっている。

杉玉くん。あなた酒林とも言うのね。勉強になりました。

中に入ってみると健康的な明るさ。人もそこまでいない。僕以外ほとんどが海外からの観光客だった。

椅子に座って見上げると、でっかい酒樽が天井に突き刺さっていた。結構迫力がある。

なんのための施設?

こんなに素敵な空間で、しかもお酒の試飲ができる。酒樽も突き刺さっている。ここはいったい誰による何のための施設なのか。気になったので調べてみた。

そもそもここ日本の酒情報館は、日本酒造組合中央会が運営している施設。別に怪しい団体じゃない。この日本酒造組合中央会は「酒税の保全と酒類業の発展」が目的の組織である。
つまるところ、
(`・∀・´)酒税たくさん納めようぜ!日本のお酒を買ってくれると嬉しい!だからお酒についてもっと知って!
という施設なのである。そのためか海外からの観光客をターゲットにしている雰囲気。おしゃれで清潔感があるし、あらゆる案内が英語やその他外国語に対応していた。

ちなみにですけど、ここで重大なお知らせがあります。

ここ日本の酒情報館は、平日の10:00~18:00のみの営業です。

だから、ここに夜に飲みに行こうとしても閉まっているので、ご注意を。平日のお天道様が見ている背徳感タイムにしか行けない。完全に旅行客むけ。

壁一面に日本酒。ここで扱っているのは日本の酒、であるので、もちろん並んでいるのは日本酒だけではない。

あ、なんかこの辺見覚えある~と思ったら、われらがみやざきの献上銀滴をはじめ、焼酎の皆様の面々も並んでいる。このほか、みりんも並んでいた。展示してあるお酒は、当然ながら販売もしているらしい。

なんなら、酒だけでなくその周辺分化、おちょこやとっくりも置いてある。すごい高そう。飲むときに手が震えてしまうと思う。

お酒の勉強ができる空間

お酒について知ってほしい!という施設なので、そしてそもそも「情報館」という名前なので、さまざまなお酒についての知識が手に入る。
お酒って、何にも考えずに飲むのもいいけど、ちょっと勉強してみると奥が深くて、それだけでつまみになる。うんちく垂らしのおっさんに居酒屋で捕まるくらいなら、こういう所で静かに飲みたい。

たくさんお酒や発酵に関する本が並ぶ。あんまりゆっくり読む時間がないのが残念。もやしもんも並べてくれればいいのに。

ここは酒米について学べるコーナー。酒のためにこんなにもお米だけとってみてもこんなに品種ができるほど改良してきたんだなあ、と思うと、人類のお酒へ向かう熱量ってすごいし、そんな脈々たる人類の努力の結晶がおいしくないわけがないわな、と納得もする。このほか、麹も実物が展示してあった。

せっせかお酒を醸してくれるA.オリゼー(こうじ)とS.セレビシエ(こうぼ)についても勉強できる。ほんとにもやしもんの世界だ。

試飲の時間

メニューは、写しきれないほどたくさんある。

日本酒は一杯(30ml)あたり100円、60mlなら200円というのが基本のお値段。「ちぇっ、すくねえな」と思うかもしれないけれど、ちびちびいろんなお酒を試したい身としては、なかなかちょうどいい価格設定。いくつかセットメニューが組んでるので、何を頼めばいいかよくわからん、というときはセットにゆだねてみるのも楽しいと思う。僕は写真の新酒生酒セットを頼んだ。

安いしもう一杯くらい、何かおいしいのないかなあと思ったけれど、なんせ種類が多い! 多すぎるのでバーカウンターにいらっしゃったコンシェルジュの方に「旨味の強いしっかり系のでおすすめありませんか?」ときいてみたら、写真左の「惣誉」をおすすめされたので、そちらも頂いた。

おすすめをきいた時、コンシェルジュの方が引っ張り出したノートはめちゃくちゃ書き込みがしてあった。勉強って大事なんだなあと思う。

というわけで、日本酒四杯(と、お水)、これで400円ってかなりお得じゃないだろうか?
おすすめされた左奥の惣誉もおいしかったけれど、旅疲れもあってか手前真ん中の南も飲み口が優しくて好きだった。

ちなみに今回はトライできなかったけれど、日本酒の他にも、焼酎はもちろんのこと、なんとみりんまで試飲ができるようだ。みりんの試飲って、とてつもなくパワーワードである。

今度東京に来るときは、ここに入り浸る日を用意しておきたいなあと、帰りの飛行機でほろ酔いながら考えて、宮崎に帰った。

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