ハマゴウはじつは木だった 夏、砂浜に咲く青い花

植物

海岸にコアジサシを見に行ったけれど、一羽ぽっちもいなかった。コロニーが先の台風の高波で壊滅したらしい。残念だけど、せっかく来たんだから何か見たい。

振り返れば砂浜に青い花がたっぷり咲いている。ハマゴウだ。ありがたみが無いくらいどこの浜辺にもたくさん咲く花だから、今までちゃんと観察してこなかったけれど、今日はこの子にとっぷり浸ってみよう。

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ハマゴウ

浜栲

学名 Vitex rotundifolia

シソ科ハマゴウ属の小低木

 水際から少し内陸へ入ったところに、写真のように群れて咲く。6月からひと夏中咲いている。遠目には青く見える花。

 上部に花序をつける。ひとつひとつの花が大きいため、花序が大きく豊かに見える。

 さらに寄ってみる。青よりも青紫に近い花色。けっこう写真の撮り甲斐のあるきれいな花。

 

花単体で。めしべが1本長く下に伸びる。おしべが4本。中心やや下にブラシ状の毛が密生。シソ科の典型ともいえる花の形状。僕には逆立ちしているクマさんに見える。

 花のどアップ。花の中には小さなアリが多数潜んでいた。蜜は浜辺では貴重な栄養源かもしれない。

 6月24日時点で、半分強がまだつぼみだった。全体に有毛で白く粉をふいているように見える。実の方はまだあまり見られなかったが、風邪薬になるらしい。

 葉は対生。茎はシソ科らしい四角柱。今日まで知らなかったがハマゴウは木本植物。茎の茶色くて硬質な様子も木本らしい。どうりで、草花図鑑で調べてもハマゴウが載っていないわけだ。

 葉の裏側。やはり有毛だが、ひときわ白さが立つ。

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