砂浜で車がスタック・実践編! 埋まったあとの脱出方法

暮らし

青い空、青い海、白くて広大な砂浜! なんてきれいなのだろう!

……などと感動に浸っている場合ではない。目線を下に移してみよう。

愛車FIT氏、砂浜に埋まるの巻。

今年の夏が終わりをむかえる前に、この失敗談の落とし前をつけねばならない……

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車が砂浜でスタック!まずは現状分析。

車の駆動輪(エンジンの力でまわるタイヤ)が、摩擦力の小さな地面で空回りして動けなくなることをスタックという。今回のような砂浜のほか、ぬかるみや雪道でも起こる。
まずなにより大事なのは、スタックしそうな場所に行かない! ということなのだけれど、行っちゃったんだからしょうがない。
海岸のほうへの一本道にはいってしまったのが運の尽き。「あー、こりゃ無理そうだな」と思って引き返そうと、ハンドルを切った瞬間にはまってしまった。

とにかく現状分析。

==現状分析報告書==

・まずFITの場合はFF車(フロントエンジン・フロントドライブ)、つまり駆動輪は前輪。特に左前がはまっている。アクセルを踏めば踏むほど埋まっていく。
小さなスコップはある。大きなシャベルはない。
周りに人はいないので、手伝ってもらうことはできない。
・波打ち際からは十分離れているので、満潮で水没する心配はない
・このあと夕方から用事がある

ざっとこんなところだろうか。

スタックから自力で脱出したい!

JAFには登録していないので、そちらには頼れない。保険屋さんに来てもらう手もあるらしいけれど、当時の僕はそんなこと知らない。これはどうしたって自力で脱出したいところである。

でも脱出の前にするべきこと

脱出の前に、するべきこと。というよりは僕が「やっててよかった~」と思ったこと。けっこう大事です。それは「このあとの用事をキャンセルすること」である。なるべく早いうちにやっておいた方がいいです。

制限時間があると、人間焦ってワケワカンナイことになってしまう。さっさと穴から抜け出して、予定に間に合わせないと! となる。だけど、残念なお知らせですが、そう簡単には抜け出せません。まして初めてのスタックなら、もう何すりゃいいかわかんないんですもの。

「ああこれは、この後の用事は無理だな」と早めにあきらめて、
「(=_=)自動車のトラブルで動けなくて、今日は行けなくなりそうです。申し訳ありません」

と連絡さえすれば、相手への迷惑を最小限にできるし、何よりじぶんが落ち着く。「時間はたっぷりあるぞお~。どうやって抜け出してやろうかしら」と楽しむ余裕さえ生まれる。

スタックしたら、このあとの用事をキャンセル!(相手のためにも、自分のためにも)

ちなみに、「自動車のトラブルで」というフレーズは非常に効果的。先方が「事故かな? じゃあ仕方がないな」と思ってくれる。

一番いい方法はシャベル

わが祖父曰く「一番いいのは、シャベルで埋まったタイヤを掘り出すことやね。駆動輪のまわりを掘って、なだらかにしてやれば一発だわ」と。

一番いい方法はシャベルでタイヤを掘り出すこと!

残念ながら、シャベルがない。とはいえスコップではちょいと厳しい砂の量。ということで、この方法はあきらめる。

(後日、ホームセンターにシャベルを買い求める僕の姿があったことは言うまでもない)

脱出その1・いい板を拾う

じゃあどうしようか。悩みながらも、もういちど車を動かしてみる。

ギアをR(リバース)にいれて、できるだけバックする。
→素早くフットブレーキ&サイドブレーキ

で、車を降りて車輪を確認すると……

穴の側面の坂を少しのぼった状態でキープできている!

そこで「この空間に板とかを差し込めば、空転せずに脱出できるんじゃない?」と思いつく。

さっそく海辺で板探し。

てげ良い板があったわ。

板を差し込む。板の角度がちょうどよくなるように、穴をある程度埋め戻した。

エンジンをかけ、L(ローギア)でジワリと踏み込んでいく。

一回目は板の上で空回りして失敗。そして二回目の挑戦。

( ;∀;)出られた!やった!帰れる!

……と思って一旦停車してしまったのが大失敗。なんと

(-“-)二度目のスタック……

もし脱出できたら、決して止まらず、そのまま帰りましょう。第二ラウンドに突入してしまいます。

脱出その2・ジャッキアップ

二度目のスタック、一度目よりもさらに深く沈んでしまい、穴の側面にのぼることもできなくなっていしまった。ということで、作戦を変える。

(見てのとおり、日が暮れかけている)

まず先ほどの板を敷き、備え付けのジャッキを埋まっている駆動輪のそばのジャッキアップポイントに設置。板を敷かないと、ジャッキの方が砂に沈んでいくのでご注意を。

タイヤが完全に穴から出るまでジャッキアップして、そこに丸太を拾ってきて埋める。地面より若干高くなるくらいがいい(車が乗ると沈むから)。絶対に穴に手を突っ込んではならない!キケン!

これで、左右のタイヤの高さを調節して、なるべく車が水平になるようにする。どちらかに体重が偏っていると、重い方のタイヤが穴掘りマシーンと化してしまう。

この穴掘りマシーン化現象と戦って4度目の挑戦で、ようやく、ようやく脱出できたけれどあまり成功率がよくないので、他に手がないときの方法ですね。

おまけ・勝って兜の緒を締めよ

脱出できたはいいのだけれど、あたりは真っ暗、慣れないバック走行、何より止まっちゃいけない。
映画「クルマを止めるな!」状態で、うまく走れるほど熟達したドライバーではない。

グワワンッ、と砂の丘の法面に乗り上げて、今度は亀さん(車の腹が地面について、タイヤが浮いてしまった状態)になるの巻。

そこに、僕が埋まったと聞きつけ、面白がって?駆け付けてくれた我が家のJAF(じいちゃん アンド ファーザー)が登場。持ってきてくれたシャベルを使い、三世代で掘り起こしました。けっこう楽しかった。

(無事掘り起こされて嬉しそうな愛車FIT氏)

コメント

  1. 釣り人 より:

    今さっきハマって実践させて頂きました!
    大変参考になりました!
    ありがとうございました!

  2. とある宮崎の大学生 より:

    私も先ほど全く同じところでスタックしました(^_^;)
    焦ってスマホで検索したところこちらのサイトが…(既視感)
    その後、運良く通りがかった優しいお方に牽引してもらいなんとか脱出できました(^ ^)
    どうやらその道は四輪駆動車が時々通っているらしく、轍があるから大丈夫だろうと安易に二輪駆動車で通ると悲惨なことになるそうです

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