8月中頃の高鍋湿原ではサギソウが見ごろ。そりゃあもうありがたみが無いくらいに白く咲き乱れているけれど、準絶滅危惧種。川南湿原よりも高鍋湿原の方が、すぐ足元に生えていて観察しやすいかも。
サギソウ
鷺草
学名:Pecteilis radiata
ラン科ミズトンボ属の湿地性の多年草。
湿地のイネ科植物たちの中から顔を出すサギソウ。このとおり、ありがたみもへったくれもない密度。
細い茎には不釣り合いな、大きい花弁はむしろスイセンのようなイメージ。
花のどアップ。たしかにラン科の花のつくり。唇弁の側裂片が風切り羽のように細く裂けていて、なるほどサギが翼を広げているように見える。棒状の中裂片もほっそりとしたサギ類の体格を思わせる。
参考までに本家のサギを。コサギの着地シーンをどうぞ。優雅さはどちらも譲らない。
横から見る。緑色の距がすうっと下垂する。スズメガの仲間の口吻と共進化した、と聞くけれどスズメガは飛んでいなかった。
後ろ姿もどうぞ。
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