緑色に赤い帽子、その名もアオゲラ
宮崎市内の川沿いの公園へ、テストで疲れ切った心を潤さんとしてぶらぶらしていたら……
「キョッ、キョッ!」
と鳴いて飛び立つ鳥発見。ツグミみたいな声だけど、青々しげる木の中に隠れていて、ちょっと様子が違う(ツグミは地面大好き)。
ツグミじゃないとしたら、あいつかも……とソロソロ近づいてみたら、いましたやっぱりあいつです!
アオゲラ! めっちゃ保護色!
( 一一)もうちょっと明るいところに移動してくれないと撮りづらいなあ~~
という僕の願いをわりあいすんなり聞き入れて、場所を移ってくれたアオゲラ氏。いい子。
こう見るとすがすがしい新緑の色をしていて、雨上がりの青々した苔になじんでいる。そんな中にも赤い帽子と隈取みたいな模様、彼はなかなかのおしゃれさんだとおもう。
あ、先に彼って言っちゃったけど、雌雄の区別は、頭の赤い帽子が頭頂部から後頭部までをしっかり覆っているのが♂、後頭部だけにチョコンと帽子があるのが♀。
ツグミのように「キョッ」と鳴くことがあれば、ヒドリガモみたいに「ピューッ」と鳴くこともある。身近だけれど、じっくり見られることは少ない鳥。
キツツキは「ゲラ」、ゲラは「啄木鳥」
アオゲラはキツツキの仲間。
とても人間に寛容というか、警戒心弱めというか、おとなしい個体だったので、ずいぶんと近づかせてくれた。
アオゲラは漢字で書くと青啄木鳥。
(´・ω・) アオは青だからゲラは「啄木鳥」?
2音を3文字に入れ込むのは、ちょっと無理やりじゃねえかい? とも思うけれど、そうなっているんだから仕方がない。キツツキの仲間の名前は、コゲラとかクマゲラとか、多くが「ゲラ」で終わる。
ちなみに「キツツキ」を漢字で書くとこれまた「啄木鳥」。事態がいっそうややこしい。
ちなみに啄木鳥という漢字は、「木を啄む(ついばむ)鳥」という意味で、読みの「きつつき」同様というか、ワンパターンというか、とにかく名は体を表すタイプの命名法である。しかも英名までも”Woodpecker(木をつつくやつ)”ときたものだから、ワンパターンを通り超えてその一貫性に拍手を贈りたくなる。それほどに強烈な個性を持つ鳥もなかなか少ない。さすがは病床で寂しむ石川啄木少年に名をくれてやっただけのことはある。
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