ナミアゲハの交尾を観察。メスはとっても力持ち⁈ トンボの交尾と比較。

動物

 庭木のブルーベリーを摘みに出たら、枝先に何かとまっている。

 

 ぶらーん。ナミアゲハが交尾中。♂と♀をじっくり見比べられるいい機会じゃ( *`ω´)

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ナミアゲハのオスとメス

ナミアゲハの♂と♀、どっちがどっち?

 上の個体は黄色っぽくて、下の個体が白っぽいのがわかるだろうか。ナミアゲハは黄色い方が♀、モノトーンな方が♂らしい。

そもそもナミアゲハとは

順番が逆になってしまったけれどナミアゲハについて説明。いわゆるアゲハ、アゲハチョウのことで、漢字では「並揚羽」。並だなんて牛丼じゃないんだから、と思うけれど、「並」のアゲハがいるということは「並々ならぬ」アゲハもいるということ。

中でも特にそっくりなキアゲハとの識別点はここ。

この肩の部分。青い○で囲んだ部分に、ナミアゲハでは黒いスジ模様がある。一方、キアゲハではこの部分が雌雄ともに黒く塗りつぶされている。

メスがやたらと力持ち

 改めて、ぶらーんとしている様子を見ると、なんと♀が♂の全体重を支えているではないか。二頭ぶんの重さをあの細い細いあしで。なかなかたくましい♀だ。

 

 飛び立った。よく見ると

 

 やはり♀の力だけで飛んでいる。♂は♀にぶら下がっているだけで、羽ばたいているのは♀だけだ。ここまでくると、ちったあ仕事しろよ♂、と思う。トンボは雌雄ともに羽ばたいて共同作業で飛ぶのに。

しかし考えてみると、交尾の仕方がトンボとチョウではずいぶん違う。

トンボは♂も♀も同じ方向に頭を向けている。

このとおり。写真はシオカラトンボ。推進力のベクトルが ♂→/♀→ となって共同作業で飛べるわけだ。

一方チョウの場合だと、♂と♀の頭の向きが正反対になる。

 これではどちらとも羽ばたこうものなら、 ♂←/♀→ となって、うまく飛べないか交尾器が外れるかだろう。♂は熟考の上で羽ばたかなかったのかもしれない。

オスも頑張ってる?

見えづらいけれど、交尾器。

 チョウの交尾器について調べてみると、♂の腹部先端には、把握器(valva)と呼ばれる、二枚のうちわみたいな器官があって、このうちわで左右からメスの腹部を挟んで固定するらしい。

うちわで挟む力だけで、空飛ぶ♀にぶら下がり続けるのも、案外大変なのかもしれない。

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