スミレ(マンジュリカ)/地上茎なし。道ばたなどに春咲く紫のスミレ。

スミレ

現在スミレを猛勉強中。とにかくスミレの仲間は種類が多い! そして違いがわからない!
今回は「スミレ」という名前のスミレをちゃんと観察。

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スミレ


学名 Viola mandshurica
スミレ科スミレ属(ミヤマスミレ類)の多年草。地上茎なし。日当たりの良い人家周辺や道ばたから林縁まで、いたるところに咲く普通種。分布は北海道から屋久島まで。スミレ、と表記すると「スミレ(種Viola mandshuricaの和名)」なのか「スミレ(スミレ属の総称)」なのか紛らわしいので、学名の「マンジュリカ」もしばしば利用される。

スミレの全草

直径15〜25㎝くらいの束になってわさっと生えていることが多いが、株の大きさには個体差がある。日当たりのいい場所では特に大きく育ちやすいようで、草丈15㎝を超えるものも見かける。さながらホウレンソウである。

 

この写真のように、道端のアスファルトの隙間から顔をのぞかせている姿をよく見かける。ノジスミレと並んで、人家周辺でよく見かけるスミレの仲間のひとつ。

スミレの茎、葉

スミレは地上茎がみられない。根元を見ると直接葉柄や花柄が出てきており、枝分かれしない。

 

葉は濃い緑色で、長いへら形。葉身は5~8㎝、長いものでは10㎝をゆうに超える。株元から斜め上にのびる。

 

葉の裏側。表よりも色が白っぽい。表裏ともつやのある色をしている。

 

スミレの葉柄にははっきりと翼が見られるのが普通。ノジスミレの葉柄には翼がないので、これは重要な鑑別点になる。この株には葉柄の翼を縁取るように毛が生えているが、毛の生え方は個体によってまちまちであるようだ。

スミレの花

スミレ花の色は濃紫色が普通。色がはっきり濃いと、堂々として見えて格好いい。唇弁、側弁は中心にかけて色が白っぽくなる。

 

こちらは色が薄い青紫だったスミレと思われる株。スミレの仲間は、花の色の個体差が大きくて識別の当てにならないので厄介。

 

どアップ。花の中を覗くと側弁の基部に毛が生えている。ノジスミレはふつうこの毛が生えていないので、これも鑑別点になりうる。

 

花柄や萼には毛が生えていないことが多い印象だが、図鑑によると生えているものもあるとのことなので、注意が必要。

コメント

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