糀素弓 はなそゆみ/宮崎・ニシタチでうんと日本酒が飲めるバーはここ!

食べ物

宮崎といえばやっぱり芋焼酎!
……なのはわかる、わかるけれど、日本酒党には少しかなしいお土地柄でもあるわけです、宮崎。
そんな宮崎の飲み屋街、橘通の西に広がる通称「ニシタチ」と呼ばれる世界に、新しく日本酒バーができたと聞きつけ、さっそく行ってみた。
(そして行ってみたのが運の尽き、ここに散々通い詰めることになろうとは、当時の僕には知る由もない……)

 

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日本酒バー・糀素弓(はなそゆみ)

ニシタチを貫く中央通り沿いに当該日本酒バー、糀素弓はある。平成30年12月13日OPENだそうな。
マルショクの裏の通りといえば伝わるだろうか。日本酒といえば! という雰囲気で杉玉がぶら下がっているのですぐわかると思う。

「糀素弓」と書いて「はなそゆみ」と読む。「花」の字の付く居酒屋さんはたくさんあるけれど、糀(こうじ)と書いて「はな」と読ませるのはユニークで、且つお酒らしくていいなぁと思う。

さてそれでは、中の様子をご覧に入れましょう。
木目が素敵なカウンター(一枚板だし、高かっただろうなー)。席はカウンターのみの11席。よくあるバーの薄暗~くて入るのがちょっと怖い雰囲気とは対極の、明るいお店ではじめてでもとても入りやすかった。それはもう吸い込まれるように入ってしまった。
写真の右奥に着物で立ってらっしゃるのが、このバーの女将さん。名前を黒木素弓さんと言う。
(。´・ω・)? はなそゆみの「そゆみ」ってなんじゃらほい? とおもったら、女将さんのお名前だったようです。適度な水分補給を促してくれるいい人。

多彩な日本酒メニューが一杯500円!

このお店の日本酒メニューは、しょっちゅう入れ替わる。それがちょくちょく来てしまう原因でもあるのだが、それよりも恐ろしいのは、どの日本酒も一杯500円という価格システムである。
こちらがメニュー表の写真でございます。
とはいっても、これは日本酒のメニューではなく、全体の価格設定が書いてあるもの。一応、日本酒だけでなく、ハートランドや焼酎もある。
甘酒もこのお店の売りなのだそう。ただ正直に申し上げますと、この後に説明する日本酒軍団の誘惑に打ち勝てていない筆者は、まだ甘酒に手を伸ばせていません。

お待たせいたしました。こちらが日本酒のメニューです。
もちろん、写真はほんの一部。全部で12~15種類ほどの日本酒がずらっとしている。
はじめての来店時には、写真メニューの「八海山 越後で候」を頂いた。
これが、もう、言い表せないほどうまかった。一緒に行った友達と「なにこれすげー、すげー」とうめき声を上げながら、二度注文した品である。旨味しっかり系の鏡ともいうべきいい子。「しぼりたて原酒」とあるように、期間限定のお酒だそうで、この子にまた会えるのは来年のお正月頃かなあ、と遠い目でこの記事を書いている筆者である。

しかも、前述の通り、来店するたびにちょこちょことメニューが入れ替わっている。女将も日本酒探索中ということで、そこここの酒蔵を訪ね歩いたりしながら、いいお酒をどんどん仕入れてくれる。

番外編・おいしい日本酒に出会うには

おいしい日本酒に出会うには!
と講釈を垂れるほど熟達はしていないハタチの舌だけど、これだけは自信をもって言える。

おいしい日本酒は、お店の人と話し合って探せ!

そんなこと、自信をもって言うことかよ……と思ったそこのあなた。全くもって僕も同感です。
でも、大事なのは、お店の人に「これこれこういう味のお酒がタイプなんです」と言えるかどうかだと思う。僕は糀素弓によく友達を連れてくる。そして「どれがおすすめ?」とよく聞かれる。けれど、目の前にこんなにも日本酒を集めて勉強してくださっている女将が立っているのに、俺に聞くなよ、というお話である。

だからそんなときは
僕(。-`ω-) すっきり飲みやすいやつと味が濃いやつ、どっちがいい?
友(´・ω・) すっきりかな~
僕(。-`ω-) 甘ったるいのとキリッと辛いのは?
友(´・ω・) キリッと!
僕(。-`ω-) よし、女将にこう注文するんだ。一度しか言わないからよく聞けよ。「辛口ですっきり飲めるやつありますか?」だ。さあいけ!
こんなやりとりをよくする。知ったかぶりはしないに限る。

ちなみに僕はまるで馬鹿の一つ覚えのように、「なんか旨味が強いしっかりしたやつください!」という風によく注文する。すると、通ううちに僕の好みを覚えておすすめしてくれたりするし、「メニューにはまだ出してないけど……」と引っ張り出してくれたりもする。
これもそんな風に出会ったお酒のひとつ。「万齢 未来響 オリ生酒」見たことないくらい濁っているけれど、これが米のかおりが立っていておいしゅうございました。

糀素弓(はなそゆみ)の日本酒の傾向

糀素弓のお酒は、すべて一律一杯500円。日本酒のお店としては、なかなか価格を抑えてくれている。そのため、いわゆる「吟醸」「大吟醸」の冠がつくお高めのお酒はほぼ並んでいない。
吟醸や大吟醸の説明はめんどくさいので省くけれど、要は、米の外側をたくさん削り落として作った、雑味のないスッキリした味が売りのお酒。

そういうお酒が少ないということは、裏を返せば、旨味強めのでシッカリドッシリ、米らしさを残したお酒が多いということ。スッキリ系の大吟醸ばかりがもてはやされがちな風潮の中で、こういうお酒にたくさん出会える場所というのは貴重なのかもしれない。

お通しやフードメニューも充実

ドリンクを頼んだ後、盛り付けて出してくれるお通し三種盛り。

左のレンコンも、真ん中の生ハムチーズもおいしかった。三種盛りというのが非常に満たされた気分になる。

フードメニューはこんな風に貼りだしてある。こちらも日本酒メニュー同様ちょくちょく入れ替わっているご様子。「山口で買ってきたかまぼこ」がすごく惹きつけるネーミング。

場所/アートセンターから徒歩3分

住所:宮崎市中央通6-24 吉野第11ビル103号
電話:080-1721-3184
営業時間:平日18:00~23:00
:週末18:00~翌1:00
定休日:当面不定休

コメント

  1. ふくちゃん より:

    初めまして、日本酒バーの記事を読まさせてもらいました。なぜアクセスしたか、読売新聞に読書バーの話題が載っていました。そこて、宮崎市にも読書バーがあるのか。スマホで、検索しました。
    宮崎市 読書バーとキーワードを入れて。ヒットしたのが、日本酒バー糀素弓でした。糀素弓に興味ありサイトにアクセスして記事を読みました。早速明日休みなので、夕方18時に辛口土佐鶴を飲みに行こうと思っています。
    行ったらまた店の感想をコメントします。

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